短編

□エンドレスえろループ!
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それは、好奇心からだった。

「ちょっとやってみてぇ事あんだけど」

そんな普通の会話に反応した由羅。

この部屋には、青峰と由羅しかいないから反応せざるをえないのだけど。

由羅「何が?始めに言っておくが俺を巻き込むなよ」

青「や、巻き込むっつーかお前みてぇなドMじゃなきゃできねぇ感じ」

由羅「ナニソレ絶対危険です本当にありがとうございました。」


青峰の部屋の床にゴロゴロしていた由羅はそそくさと立ち上がり帰る準備をしドアノブに手をかけた。


由羅「お邪魔しましたあっ!」

青「待てよ」

由羅「っうおわっ!」


服のすそをつかまれ恐ろしい力でぶっ飛ばされGo to Bed!

由羅「つつ…おま、なんだよバスケ馬鹿変態野郎」

青「お前ってさぁ、ドMじゃん?」

由羅の上に跨りながらそう聞く青峰。

由羅「違うわ馬鹿」

青「今更何言ったってお前が涼太と付き合う前、散々俺にイヤイヤ言いながらどんなプレイもしてきたお前に言い訳はできねぇ」

由羅「ぅ、そ…れはお前が無理矢理…!」

青「でも、感じてた」


言い訳できなくなった由羅は、何かを言いかけては口を紡いだ。


由羅「………」

青「諦めたかよ」

由羅「力でお前に勝てるなんざ思えないんです」

嫌味ったらしく返す由羅。
そんな由羅の髪をひとなでする。

由羅「…なにする気だ」

青「ナニ」

由羅「遠慮したいんだけど。大体俺には、」

青「涼太がいるってか?」


少し傷ついたような顔をした青峰に、由羅は戸惑う。


青「ほら、すぐ騙される」

由羅「っ、おま…卑怯だ!」

青「いいじゃねえか、久しぶりによォ。由羅、涼太じゃ満足できてねぇだろ。」

由羅「…な、にが」

青「セックス」


赤くなったと思いきや、由羅の顔は暗くなる。


由羅「…だって、」



由羅「だって涼太の奴優しすぎんだよぉー!」


吹きそうになる青峰。

由羅「初めてん時なんか俺もう準備満タンで行ってんのにさぁ!俺だけシゴかれて一人でイって終わりだぞ!?ヘタレかよぉ!ぼけっ!ぼけえっ!」


由羅がこんなに取り乱すのを初めてみた青峰は、笑いながら、しかし憐れみを抱いた。


由羅ではなくて、黄瀬に。

青「…大事にされてんじゃねぇか」

由羅「無理!足りない!でもMってばれたくない!」

認めてんじゃねーか、コイツ。

その言葉を喉元に抑え込み、青峰は話を聞く。

由羅「涼太とするセックスはすっげーイイ!だから!長くしたいのにさあっ!一回しただけで由羅が心配っス、とか言って終わり。はぁっ!?ってなりますよそりゃあっ!」

青「……ははっ、いまの聞かれてたらどうする?」

由羅「ぇ、…は?」

青「くくっ、はははっ!!」


抑えていたかのように笑いだす青峰。

由羅「ちょ、どういう意味…っ、んっう、!」


いきなりキスをされ、ジタバタする。
駄目だ、こうなると性欲魔人のこいつはいうこと聞かない。

由羅「ちょ、んっ、ふはっ、…ん、んっ!」

舌をからめとられて、激しいキス。


バタンッ!


いきなり開くドア。
驚いてみる俺。
笑う青峰。

黄「ディープまで許した覚えはないっス!」


由羅「ふぁ!?なんで…!?あ、は?りょ、え?ぇえっ!?」

え、な、ぇえ!?


青峰が俺から離れる。
立った青峰の身長は高いから後ろに隠れた。

青「残念由羅。全部聞かせた。キスのかわりに本心聞かせた」

由羅「は!?どういう、」

意味分かんないんですけどっ!


黄「由羅ー?」

由羅「ひっ、」



なんか凄く黒いオーラ出てますけど!

黄瀬!?いやいや黒瀬!!
あ、ごめん黙る!

じゃなくて!

黄「やーーっぱなんか満足してない顔だなぁとは思ってたっスけどそこまで激しいのが好きとは思ってなかったっス」

由羅「へっ!?いや、ちが…ひ、卑怯じゃないですか…?」

黄「いいんじゃないスかー?由羅ドMらしいし」

由羅「…うっ、ごめ、なさ…いや、黄瀬君そんなキャラでした?」

黄「俺は元々激しいセックスが好きっス。だけど由羅は始めから無理だと思ってたっスけど」




そこでいったん区切り、涼太は俯いた。



由羅「……?リョータサン?」




黄「もう、遠慮しないっス」



凄く、

眩しいです…



由羅「ひいっ!た、助けっ…え!?待て青み、…ちょ、無理です!」

青「せいぜい頑張れや」

そういって笑って出て行く青峰。


由羅「ちょっ…!」


まてまてまて!
確かに涼太は優しすぎたけど、いざとなるとなんか違うじゃんか!

だって青峰より黒い笑顔だもん!
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